スペインのカスティージャ・イ・レオンに多いようですが、高い木のてっぺんや塔の先に木の小枝を集めて巣を作っている大型の鳥をよく目にします。日本で絶滅が心配されているコウノトリにかなり似ていますが、近縁種のシュバシコウという鳥です。スペイン語では、シグエーニャと呼ばれています。このシュバシコウは、マドリードの郊外の方でもかなり見かけますから、絶滅の心配はないようです。
日本で昔から、「コウノトリが赤ちゃんをつれてくる」という言い伝えがありますが、もともとはこのシュバシコウのことだそうで、雄と雌で卵を抱いて子育てをする習性から、このように言われるようになったということです。この写真もやはり雄と雌の仲睦まじい姿です。
この鳥は渡り鳥で、春にヨーロッパにやってきて、秋にアフリカへ戻るそうです。写真は、年末にZamoraに行ったときのもの。年末にスペインにいるということは、これも暖冬の影響なのでしょうか?
Zamoraはサラマンカの北にある、銀の道の中継の街。スペインの主要な川のひとつであるドゥエロ川が流れる落ち着いた街です。最後に趣のある橋の写真もお楽しみください。