スペインコラム

世界三大美術館のひとつと言われている、スペインのプラド美術館がこのたびリニューアルされ、10月31日から一般公開されています。この日から11月4日まではリニューアルを記念して無料開放され、非常に多くの見学者が訪れ、入るまでに約2時間くらいかかったそうです。

約200年の歴史をもつプラド美術館ですが、このたびのリニューアルで新館が増築され、所有面積が約50パーセントも広くなり、そのおかげでより多くの美術品を展示が可能となったのはもちろんのこと、展示の仕方をよりよくしたり美術館のコレクションのよりよい保存も可能となったということです。

新館の写真・・・20minutosという新聞のサイトから引用させてもらってます。。。

リニューアルを記念して、現在「プラドの１９世紀展」が開かれています。これまでは展示されていなかった、ゴヤなどの作品をはじめ、貴重な美術品を鑑賞することができるようになっています。これを機会に、新しいプラドを見にいらっしゃる計画をお立てになりませんか？

ここで美術館情報を少し。これまで日曜日が終日無料開放されていましたが、無料開放が日曜日の午後5時からと火曜日から土曜日の午後6時から閉館の午後8時までとなったようです（月曜日は休館）。古い美術館のこと、こういうことはあまり変わらないのかと思っていますが、結構変わっているようです。展示や美術館情報（この情報だけは日本語があります）など詳しくはプラド美術館のＨＰ　http://www.museodelprado.es/pagina-principal/で

先週の土曜日、セビリアで主人の会社の同僚の結婚式に招待されていってきました。スペイン人の結婚式に出席するのは、これで6回目ぐらいです。やはり、日本の結婚式とは違うところがありますので、ここで紹介しましょう。

まずは、主人の会社の同僚の結婚式に私も招待されること。やはり欧米では夫婦同伴が当たり前なのでしょう。しかも、結婚していなくても、若い人は彼や彼女と一緒に出席しています。しかし中には結婚式が嫌いな人もいるようで。そういう人は、最初から断るのか、来ていませんでした。招待されたら、相手にどう思われるか気にして何がなんでも出なくては、ではないようです。気が楽ですよね。

この日の結婚式は、式が小さな教会で6時半から始まりました。一時間くらいミサがあり、その後教会の外で挨拶やらいろいろ。そして披露宴会場へ三々五々移動。8時過ぎから披露宴の夕食が始まる9時半くらいまで、外の庭でおつまみ（前菜）とお酒を楽しみながら再び出席者や新郎新婦や親族と歓談。（とにかく、歓談時間が多いのです）

ミサが終わって教会を出る新郎新婦

披露宴が始まる前の庭での前菜を食べながらの歓談風景。さすがセビリア、マドリッドよりはかなり暖かく夜でも外で過ごせます。

9時半からの披露宴では、新郎新婦の入場もケーキ入刀もスピーチもなんにもなし。ただ食事をしながら周りの人たちと会話し、新郎新婦が各テーブルに挨拶にくる、それだけです。だから、日本のように式の最後でお涙ちょうだいのような雰囲気には決してなりませんね。

あと、私がとっても気に入っているのは、引き出物がほとんどないこと。昔からの風習で男性には葉巻、女性にはちょっとした小物をプレゼントする人もあるようです。日本の引き出物は記念にはなるんでしょうが、後が困りますよね。写真だけでいいと思いませんか？

結婚式についてはまた来週も書きたいと思っています。

先週に引き続きスペインの結婚式事情をお届けします。

日本でも、新郎新婦は当日は大変ですよね。朝早くから支度があって、午後3-４時頃披露宴がお開きという具合でしょうか？最近はその後夜に2次会がある場合が多いですよね。

こちらでは、お昼に（といっても2時ごろから）披露宴の食事がある場合と、私たちが今回行った結婚式のように夜の場合があります。夜の場合、6時ごろから結婚式、そして、9時ごろから披露宴です。披露宴の食事が終わるのがだいたい11時ごろでしょうか。それで、おしまいではありません。それからダンスパーティが始まります。ほとんどの披露宴で生バンドが入り、新郎新婦はもちろんのこと、出席者もダンスダンス！かかる曲はスペインで人気のある曲や、さすがセビリアということもあって、フラメンコ調の曲も多かったです。このときは、セビジャーナスという2人一組で踊るフラメンコを踊っていました。私はフラメンコを習ったことがないので、もっぱら手拍子係りをしていました。この日、私たちが披露宴会場を後にしたのが、夜中の2時。その時もまだまだダンスパーティは続いていて、終了が何時だったのかは不明です。

　　　とってもフラメンコが上手なメルセデス

日本ではほとんどの結婚式の衣装が貸衣装ですよね。こちらは、衣装のレンタルはないそうです。それと、お色直しはありません。考えてみれば、お色直しはまったく必要ないですよね。ウェディングドレスがだいたい、2000ユーロ（30万円くらい）で買えるそうですが、ご覧のように夜中までダンスをするわけですから、あとでクリーニングに出しても汚れは完全には落ちないそうです。まあ、結婚後も記念として持っているのも悪くないですが、場所をとりますね。

結婚されたメルセデスとハビエル、どうかお幸せに！

セビーリャを訪れたのは今回が2回目でした。初めて行ったのは、もう約8年くらい前。久しぶりのセビーリャをゆっくり廻りたかったのですが、結婚式の翌日はマドリードの3連休の最終日だったので（マドリードだけ金曜日が祝日だった）、マドリードへ戻る道路の渋滞を避けるために観光はまったくできませんでした。それでも、カテドラルをひと目みたかったので、帰る前に少しだけ近くを散歩しました。

やはりとても素晴らしいカテドラルの外観。たくさんの尖塔がとても美しいです。そして、アンダルシアの街ならではのオレンジの街路樹。このときはまだ時期的に早くて、オレンジの実がまだ青かったのが非常に残念。8年前に訪れたのは12月だったので、とてもきれいだったのを覚えています。今頃（写真を撮ってから約3週間後）だったら、もうかなりオレンジ色になっているんでしょうね。

そして、最後の写真は、マエストランサ闘牛場。とても、アンダルシアっぽい建物です。

8年前は子供たちがまだ小さかったのでゆっくり観光できなかったし、今回もだめ。いつかはまたゆっくり観光したいと思っています。でも、スペインに住んでいるからいつでも行けると思っているとなかなか行けないんですよね。