スペインのお祭り
スペインではほとんど一年中どこかでお祭りが催されているといっても過言ではないでしょう。市や町、村には守護聖人があり、その聖人の日をお祝いする宗教行事と一緒にお祭りを行うのです。例えば、スペインの三大祭りといわれているバレンシアの火祭り、パンプローナの牛追い祭りもそれぞれの守護聖人、サン・ホセ(3月19日)、サン・フェルミン(7月7日)の日を祝うものです。
スペインの祝日は、全国的にお休みとなる祝日のほかに、県単位でお休みになる日、あるいは、市や町単位でのお休みもあります。それは、それぞれの守護聖人の日が違うためです。ですので、マドリッドでは普通の日だったのに、トレドに行ったら祝日でお店などが閉まっていたなんてこともよくあることなんです。
お祭りの話に戻りますが、4月にあるセビリアの春祭りも加えた三大祭りはやはり規模が大きく素晴らしいものなのですが、それゆえにその時期になるとホテルの予約が難しくなったり、移動が大変だったりします。三大祭りほどの規模ではありませんが、他にも面白そうなお祭りがたくさんありますので、ご紹介しましょう。
Castellersと呼ばれる人間の塔をテレビなのでご覧になられたことはありませんか?一番上の段は小さい子供なんですよね。本当に怖いと思います。これは、カタルーニャ地方のいろいろな街でおこなわれているようです。興味のある方は、http://www.castellersdebarcelona.org に日程や場所がでているようなので、見てみてください。
また、1945年にトマトを投げあったけんかからはじまったという、最近人気の高まりつつある、トマト投げ祭り、La Tomatinaです。これは、バレンシアの西約40キロのところにある、ブニョルという町で、毎年8月の最終水曜日にあります。約1時間の間に、100トン以上ものトマトが投げられるというのですごいですよね。阿波踊りと同じでどうせ見に行くなら、ゴーグルをして参加しないと損損(?)。もし、参加してみようという方は、トマトはつぶしてから投げるというようなノルマもあるので、http://www.latomatina.esこちら をご覧下さい。
最後に、パンプローナと同じような牛追いEncierroがほかの町でもあるのをご紹介しましょう。有名なのは、毎年8月末に行われる、マドリッドの北約20キロのところにある、サン・セバスチャン・デ・ロス・レイジェス。マドリッドに近いので、マドリッドのホテルを朝早く出れば、参加できるのではないでしょうか。そして、かなり規模は小さくなりますが、9月に私が住むマドリード郊外の町でもお祭りでEncierroがあり、初めて行ってみました。
Encierroの後に闘牛場で、一般の人が参加する、闘牛相手のチャレンジショーみたいたなものがあります。より勇敢さを見せれば(より闘牛に近づけば)、お客さんの拍手をもらえるのです。このときは、普通の闘牛で出てくるような大きな牛3頭と子牛が1頭。少し間違えば、大怪我になる恐れもあるのに、たくさんの若者が挑んでいました。
どこの牛追いでも、大人なら誰でも参加でき、肝試しにはいいのですが、事故が全くないとは言い切れないので、参加されようという方はくれぐれも注意してください。
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