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タバコ天国から変身できるか?

意外と多い、スペインの喫煙人口。

反タバコ法の施行で禁煙スペースが激増。

旅行者の皆さん、お気をつけあれ。


全世界傾向で嫌煙ムードが高まる中、ここスペインでは喫煙者の多さが非常に目につきます。女性、しかも子供を持つくらいの年齢の女性の喫煙者が多いのが気になります。政府は「タバコは健康を害する恐れがある」というさまざまなキャンペーンをかなり前から行っているにもかかわらず、喫煙者数は一向に減少していませんでした。タバコをやめて少し長生きするより、今吸いたいという気持ちの方が大事なのでしょうか?ラテン民族にとってその理由が大きいのでしょうが、タバコの値段が他のヨーロッパ諸国よりはかなり安いようで、それも喫煙者が減らない理由なのかもしれません。

そこで登場したのが、2006年1月1日から施行されている、反タバコ法案です。この反タバコ法案では職場での喫煙を一切禁止、また喫煙スペースを設けることも禁止されているので、勤務中、タバコを吸うときは建物の下まで降りて、屋外に出なければならないというように、かなり厳しいものとなっています。旅行者の皆さんが利用されるホテル、バルやレストランはどうなっているのでしょうか?


ケンタッキーの禁煙ビラ

100平米以上のレストランでは全体の30パーセントを超えないという条件で喫煙スペースを設けることが許可されています。100平米以下のバル・レストランでは、経営者が禁煙か喫煙可かを決め、喫煙可の施設には18歳未満の入店が禁止されます。そのため、入り口のところに、その施設は禁煙か喫煙可かがわかるように張り紙がしてあるはずです。また、ホテルの場合は、30パーセントまで喫煙ルームを設けることができるということです。

2005年の年末は、あと少しで職場、あるいはバルでタバコが吸えなくなる、と愛煙家には耳の痛い話題で持ちきりだったのですが、結局、年が明けてみると、喫煙可のバルの方が多いようで(あるデータによると約80パーセントは喫煙可だそうです)、政府が考えた今回の喫煙者減少政策が成功となるのか、早くも疑問の声が上がっています。


禁煙看板

今回、このコラム用の写真撮影のために、グランビアの飲食店の入り口を見て歩いたのですが、ファーストフード店などが多いこの地域は、禁煙のところが多いようです。タバコを吸わない人はどこでも気軽に入れますが、喫煙者の方はお店に入るときは必ず確認してからお入りください。


森 茂子
1988年に結婚。1991年、1995年に男子を出産。横浜市磯子区でごく普通の母親・主婦として暮らす。97年の暮れに、主人の長年の希望であったスペインでの就職が決まり、家族での移住を決意。ビザの取得など準備をし始め、ご主人は98年5月、他の家族は8月に渡西し、現在に至る。趣味はパドル(テニスの小型版)とサッカー観戦。

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2006年08月26日 16:03に投稿されたエントリーのページです。

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